☆好奇心旺盛が高じて家具屋なのに宮大工の仕事を引き受けることになってしまいました。いえね、そりゃ最初はお断りしましたよ。でも本堂に安置してあるこの厨子を見たとき、「なんとかきれいに修復したい!」と思ったんですよ。惹かれる何かがあったんでしょうねぇ。
まぁ、いきさつはともかくとして、5ヶ月間に及ぶ修復の記録を紹介していきます。 |
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☆修復は大山廃寺で有名な愛知県小牧市大山の江岩寺が管轄する不動堂に安置されている厨子です。厨子の中には不動明王と矜羯羅童子(こんがらどうじ:不動明王の脇侍)、制多迦童子(せいたかどうじ不動明王の脇侍)の3体が収められています。この仏像は300年ほどの経過年数ですが、厨子については少し年代が新しいようです。 |
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さてさて、厨子が工房に到着する日。
総代の方々が「厨子」を軽自動車に積み込み、午前中に工房に到着。
厨子は見事に桁から外されていて、装飾品も木箱に無造作に放り込まれていた。 |
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お堂でこの厨子を見せていただいた時は、薄暗い場所であったためか、痛みの程度はさほど悪くないように見受けた。
ところが本日、太陽光の下で改めて見てみると、やはり時代を感じさせる。痛みが激しい。かなり手を加えないと修復できない。
と言うより、修復できるの? |
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