昌永 徒然なるままに・・・
2021/06/11
WEBショーウインドウ 14
丹羽玉邦筆 「百合」 大正〜昭和お茶事やお茶会で茶室に入る前、まず、寄付きという控えの間に通される事が多い
そこにも掛軸が掛かっているもので、その掛軸は茶会、茶事のプロローグにあたる
招かれた人は、その会のテーマを想像し、期待感を高める
ただ軽く「一服どうぞ」というお茶の時、季節を感じる掛軸を掛けることが多い
寄付きの掛軸は、あまり描きこまれていないものが多い
物足りないと感じる人もいるかもしれない
フルコース料理で、いきなりメインディッシュがで出てこないのと同じかもしれない
2021/06/10
表情
裏庭の一番日の当たらない場所に、紫陽花、南天、ドクダミが植わっている梅雨時の今頃、花をつけてくれる
南天の白い花は、雪のようにちらちらと降るように落ちる。儚く美しい
紫陽花とドクダミは、表に出してあげたくなり玄関に生けてみた
花にも、「ハレ」の表情がある
2021/06/08
WEBショーウインドウ 13
小堀宗中筆 「獨」 江戸後期小堀宗中は遠州流中興の祖と言われています
慶応3年6月24日に82歳で亡くなりました
「獨」
「数ならぬ みほとの山の おくもなし 人の問はぬを かくれ家にして」
「みほと」は「御仏」なのか、また、俗語で女性を意味する言葉もあり、次の「おく」は「奥」、妻ともとらえることができる
この歌の奥行、深さを感じる
2021/06/07
文字の力
最近の伝達手段は、SNSなど画像によるものが主流になっていますまた、見た目も重視し「バエル」という言葉まで生まれました
見ただけで瞬時に事柄が理解できる。言葉で表現したら、まどろっこしくなります
文字、特に手描き文字は心の奥の気持ち表現できます
古文書のジャンルに、消息(手紙)や歌・俳諧というものがあります
文字も草書やかな変体で書かれていて、字のくせも強く俗に「みみずのはった字」と呼ばれたりします
消息や歌・俳諧の書は、まず最初に、筆の勢いや墨つぎのリズムにより、年齢や心情を推測します
想像の翼を広げ、文字の中に入っていき解読します
何百年もの時を越えて、鮮やかに景色が見えてきたり、書いた人の心情を垣間見ることができます
店が不定休の今、棚上げになっていた消息・歌・俳諧の掛軸を読んでいます
こんな時だからできる楽しみです
2021/06/04
WEBショーウインドウ 12
堀内宗完 兼中斎箱 五代尾関作十郎造 染付蓋置犬山本窯 尾関作十郎 当代は七代です
蓋置とはお点前でお湯をくむ時、釜の蓋を取り、預けておく道具です
熱い釜の蓋を直接畳に置かないように考え出されたものです
箱書きに墨台とありますが、この形は書道の墨を置く道具からきています
たかが道具。こだわりはその道への思いの深さだと思います
2021/06/03
WEBショーウインドウ 11
横井也有 俳諧 江戸中期横井也有(1702〜1783)尾張藩、御用人、家老の次の位であった
1754年に隠棲。俳諧は芭蕉の弟子、支考に私淑した
享保から天明時代にかけて、尾張俳諧で多くの人に影響を与えている
「蟹とりや 橋の涼みも ふけて後 蘿隠」
今より川が身近にあった時代の句です
昼間は蟹を取り、夕方からは川風を求めて橋の上へ。
夏の一日、情緒があります
蘿隠とは也有の別号
2021/06/02
ほたる茶会延期のお知らせ
6月19日 犬山 岩田洗心館で予定されていました「ほたる茶会」が延期になりました延期日
令和4年5月28日(土) 午後5時から
場所 岩田洗心館
会費 3,000円
2021/06/01
本日営業
「緊急事態宣言」が延長された為、昌永の不定休も「緊急事態宣言」解除まで延長いたします店を開店する日は、このブログでお知らせいたします
本日は、私と息子が店に出ます
御用の方はお出かけください